NatureTrail Stories

自然の物語を、世界中の人と分かち合う。

樹木一本、草花ひとつにも、そこに立ち会った人だけが語れる物語があります。

NatureTrail Stories は、自然解説員・インタープリター・教育者の皆様が、ご自身の場所の物語をデジタルで体系化し、世界中の旅行者・学習者と分かち合えるプラットフォームです。


ABOUT — このサービスについて

「同定」から「物語」へ。自然解説の現場をデジタルで支える。

AIによる植物同定アプリは数多くあります。けれど「この一本の木が、なぜここに、どんな歴史で立ち、誰の心を動かしてきたか」を語れるのは、その場所をよく知るインタープリターだけです。

NatureTrail Stories は、現場の専門家が培ってきた解説の知見を、スマートフォン上のガイド付きストーリーツアーとして体系化し、世界中の旅行者・地域住民・教育機関に届ける仕組みを提供します。

宇都宮大学峰キャンパスでの 1,508 本の樹木データベースを基にした実証システムを土台に、2027 年度から 3 〜 5 サイトでパイロット運用を開始予定です。


FOR — 3 つの利用者

使う人ごとに、ちがう価値を。

本サービスは、自然解説に関わるすべての層に役立つよう、3 つの利用者像を想定して設計しています。

末端の利用者

観光客・地域住民・学生・教育機関の児童生徒など、自然を「体験する」立場の方。閲覧・検索・ストーリー参加・コメント・写真投稿などを一定範囲まで無料で利用できます。

インタープリター

自然解説員・森林インストラクター・教員・学芸員など、解説を「届ける」専門家。ストーリー作成・コメントモデレーション・有料ツアー販売・分析ダッシュボードなど、活動を広げるツールが揃います。

データシステム管理者

植物園・自治体・大学・自然学校など、施設や地域単位でデータを「管理する」立場。樹木の追加・編集・削除、ユーザー権限、サイト全体の運用、白ラベル化、API利用などの機能を提供します。


VISION — めざすもの

地域の知恵を、地球の物語に。

一本一本の樹木に込められた地域の知恵、季節の移ろい、人と森のかかわりの歴史。それらは、語り手と聞き手が同じ場所に立っていなければ伝わらない、極めて土地に根ざした知です。

NatureTrail Stories は、その「土地の知」を尊重しながら、語り手と聞き手の出会いをデジタルが補い、地理的・人数的な制約を超えてつないでいくことを目指します。

2030 年までに、世界 10 か国・1,000 名のインタープリター・10 万本以上の樹木と物語を、ひとつのプラットフォーム上で共有することが、私たちのビジョンです。


ROADMAP — 進化のステップ

大学キャンパスから、世界へ。

本サービスは、宇都宮大学での実証を起点に、国内パイロット、本格展開、国際化と段階的に育てていきます。

宇都宮大学峰キャンパスでの実証

1,508 本

登録済みの樹木数

230

(2026年5月時点)

インタープリテーション・スクールを開校します

若林環境教育事務所と連携し、インタープリテーションの実践者を支援するためのスクールを開校しました。インタープリターにふさわしいスキルや能力をおよそ70項目のコンピテンシーに整理し、これを初級、中級、上級に分類して、初心者からプロのガイド、学生まで、インタープリテーションに関心をもつ多くの方に学んでいただける構成にしています。

インタープリテーション(IP)・スクールは、noteに開校しています。

https://note.com/nti_lab

とちぎテックグランプリ2023 最優秀賞を受賞

2024年2月17日に栃木県総合文化センター特別会議室で、株式会社リバネスが主催する「とちぎテックプラングランプリ2023」が開催されました。株式会社ネイチャートレイル研究所もファイナリストとして参加し、「インタープリテーションによる自然文化資源の高度利用」と題して事業内容についてプレゼンテーションを行いました。

その結果、最優秀賞ならびに、イノカ賞(企業賞)をダブル受賞することができました。民間企業から社会変革にチャレンジする先輩企業の皆様のご理解とご支援をいただけたことは、当社としてもたいへん励みになりました。審査いただいた企業の皆様には、厚くお礼申し上げます。最優秀賞の名に負けぬよう、NTIはさらに一層活動を躍進させ、社会に貢献してまいります。

審査委員の企業の皆様と授賞式の様子

ものづくり企業展示・商談会2023

足利銀行主催の栃木県宇都宮市で行われた「ものづくり企業展示・商談会2023」に初出展しました。今年度は、300社を超える、創意工夫したものづくり企業が出展する最大規模の展示会になったそうです。

初めは訪れてくださる方がいらっしゃるものかと不安でしたが、結果として様々な方とお話しする機会に恵まれて有意義な機会になりました。創業の意図、研究開発のプロセス、今後の目標について繰り返しご説明させていただくことで、こちらも頭の中を整理することができました。

現在開発を進めている、インタープリテーション・ボード(IPボード)のサンプルを展示するとともに、デジタルとの融合についても情報交換することができました。IPボードは、各種トレイル、ビジターセンターや企業CSRの森、学校の校庭、街路樹等も含め、広義の保護地域への導入を想定しています。

ごあいさつ(技術顧問)

 私たちは、1980年代に山梨県清里に移り住み、1996年に若林環境教育事務所を立ち上げて、環境教育の普及のための様々な活動を行っています。2010年から2023年までは活動拠点を栃木県に移していましたが、今年再び清里に戻って参りました。ここは標高1400mの八ヶ岳南麓で、秋の紅葉時は様々なカエデ類を中心にとても色鮮やかに染まります。もうすぐ気温は氷点下になり厳しい冬を迎える直前の一瞬、チョウセンゴミシなどの果実はネズミやリスなどの大事な御馳走です。私達は自然からのメッセージを大切にして、インタープリテーション活動を続けています。

若林環境教育事務所 若林 正浩

若林千賀子

代表あいさつ

 ネイチャートレイル研究所(NTI)は、2022年に設立した株式会社です。教育からレクリエーショントレイルまで、人と自然をつなぐための様々なメディアを研究開発するための宇都宮大学に拠点を持つプラットフォームです。

 私は、2006年から宇都宮大学の1、2年生向けに「地域生態学」という授業を行ってきました。この授業では、河川、草地、森林、里山、河川、海岸など、日本で見られる様々な生態系タイプを取り上げて、それぞれの興味深い特性を紹介しています。教室で行う授業では、教材に画像や動画を用いたり、ディスカッションの時間を取り入れたりして工夫をしているのですが、演習や卒業研究等でフィールドに連れて行く機会があると、学生の目がより輝くことに以前から気が付いていました。

 このような経緯から、大学での授業に留まらず、実際のフィールドにおいて自然の価値や学ぶ楽しみをもっと共有できるようにしたいと思い、株式会社ネイチャートレイル研究所(NTI)を設立しました。会社の設立に際しては、環境教育の理論から現場での実践まで、豊富な経験をお持ちの若林正浩さん、若林千賀子さんにもご協力いただいています。お二人は、自然の価値を子供から大人まで様々な訪問者に伝えることができる、日本では数少ないインタープリターのプロフェッショナルです。

 ネイチャートレイル研究所(NTI)は、人と自然の接点空間となるトレイルに着目して、トレイルを高度利用することができるデジタルメディアを、インタープリテーションの技法を用いながら研究開発していきます。

髙橋俊守