インタープリテーション(IP)スクールについて
インタープリテーション(IP)スクールは、IPに関心がある人々の実践活動を支援するための情報発信や、コミュニティづくりを目指して開設するものです。
対象は、地域の自然や文化のガイド、観光や自然保護に関わる行政の担当者、環境教育をおこなう小中高校の教員、大学生や研究者、子育て中の親など。自然や文化の価値を伝えるインタープリテーションの方法に興味があるすべての方にご参加いただけます。
講師は、日光国立公園那須平成の森フィールドセンターで開設から12年間、専属のインタープリターとして活躍した若林環境教育事務所と、大学などの専門家です。インタープリテーションの豊富な経験や学術的な情報をもとに、学習コンテンツを公開していきます。
IPスクールにご参加いただくと、インタープリテーションの実務的な経験にもとづくエピソードや、学術的な知識を幅広く学ぶことができます。スクールでは、有料マガジンで公開している学習コンテンツの提供に加えて、メンバー限定のオンライン勉強会や交流会、フィールド研修会も企画しています。
IPスクールのコンピテンシー
IPスクールでは、米国のインタープリターに求められているコンピテンシーを参考にしながら、日本のインタープリターに求められるコンピテンシーを検討してきました。
そして、2011年の開園以来、専任のインタープリターが配置されて10年以上にわたる活動実績がある、日光国立公園那須平成の森フィールドセンターの初代センター長、若林正浩さん、若林千賀子さんへの綿密な聞き取り調査によって、2023年にコンピテンシーを完成させました。
IPスクールのコンピテンシーは、6つのカテゴリー47項目に分類しています。さらに、初心者からガイド経験者まで、どのようなレベルの方でもIPを学びやすいように、47項目のコンピテンシーを初級コース、中級コース、上級コースに分類しています。
A.ビジターの体験
・ビジターに接する心構えや態度など
B.IPによる知識の発見
・IPの対象となるリソースの知識や意味を見出す方法
C.IPの適切な技法
・IPを実践するための具体的な方法
D.IPの協働型運営
・地域と協働してIPを運営する方法
E.IPの運用と改善
・IPを実践するための計画立案や改善の方法
F.自己及び他者に対する能力開発
・IPにかかわる人材の育成方法
IPスクールは、noteに開設しています。IPコンピテンシーを身に付けて本格的なIPを実践してみたい方は、IPスクールで一緒に学んでいきましょう。